これはビジネスだ。赤ん坊ではない・・・

今月は小生にとって大変悲しい7月になってしまいました。

ビジネスの世界で一番の友と一番のサポーターを失ったからです。

一人は旧マイカル時代、マイカル創業者の一人西端行雄氏のご子息であり、販売企画部で苦楽を共にした西端徳次さん。

もう一人はコナミスポーツライフの社長をファイアーされた後の独立時に惜しみない支援を頂戴し今もこの業界で禄を食める機会を設けて頂いた『成田ゆめ牧場』のオーナーであり『ウエルネスクラブウエブ八千代』オーナーの秋葉博行さんです。

お二人とも小生の一歳年下ですが公私共に忌憚無く話のできる数少ない人たちでした。
お二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

友情は変らないという思いですが・・・ビジネスは変わらないといけないという話です。

友達の生まれたての赤ちゃんを一目見せられて、こう思ったことはありませんか。

「今まで見た中でも一番不細工かもしれない」。

不細工で、骨ばってて、本当に奇妙な宇宙人みたいな耳をしているのに両親はなんて可愛いんだといっています。

あなたは彼らと同じ子供を見ていることが信じられません。

片や不快なものを見ていて、他方では大切な生まれたての赤ちゃんを見ています。

フィットネスビジネスはまさにこれと同じです。

運動設備は消耗し、エアロビクスのようなプログラムはそれなりに展開し、そして一握りのメンバーにだけが行っているラケットボールのような流行ものは歴史へと廃れていきます。フィットネスそしてどんなビジネスにおいても、永遠に続くものはありません。
フィットネス事業においてはプログラムやジムに愛着は持ちやすいものです。

問題は運動設備は老朽化し、取り替える必要が出てきます。プログラムは市場で人気が頂点に達し、その後消費者が次の流行に向かうと低下していきます。

愛着心が事業を正しく評価したり、正しい決断をすることを難しくします。

例えば長い付き合いの顧客を訪ねたときのことですが、運動設備は老朽化してきており、塗装ははげ、設備は古かったりし、デザインも市場の要請には合っていませんでした。プログラムも陳腐化していました。オーナーにジムが古臭く見えるというと、みんな取り乱していました。
「古臭くないよ。いつもこのジムはほめてもらうんだ」
「入ってくる人はみんなここが気に入っているよ。彼らはここが地域で一番きれいというし」
まるで赤ちゃんを見ながら真実を言うようです。
「これは言いづらいんだけど、お前の子本当に不細工だな」

彼らはいいことしか聞こえず、建物や塗装に愛着を抱きました。
現実を精査して6ヶ月ほどしてやっとモデルチェンジを了解しました。安くはありませんでした。古びた時代遅れの運動器具を取替え、新たな色と塗装で新鮮な外観を作りました。売上は伸びましたが、もっと重要なことはその後の2年間更新会員が増え、経営が安定したことです。オーナーが再投資しなかったとしてもクラブは失敗しなかったでしょう。彼らは優れた実業家で、ビジネスを継続できたでしょう。しかし、再投資しなかったらこれほどの財務的成功は無かったでしょう。というのもこの競争の激しい市場で時代遅れの商品を売り続けることになったからです。

オーナーは如何に効果的に変化に対応するのか、第一に、変化はこの事業において避けられません。オーナーとして成功するには変化を受け入れることです。実際、変化を求めるくらいになるべきです。フィットネス業で競争力を持つことは会員の変わり行くニーズに応えることです。ほぼどの市場でも会員は飽きており、フィットネスを意識していますし、新しいものの最初の経験者になりたがっています。運動は誰にとってもある程度は退屈なものだということを覚えておいて下さい。飽きにくいものにすることは努力が要ります。

そしてあなたがオーナーとしてそれをしなければ、ほかの誰がするでしょう!

『金を稼ぐことはあなたが望むことをすることではなく、会員が望むことをすることです』

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